天之尾羽張

あめのおはばり
伊都之尾羽張(いつのおはばり)とも。
伊邪那岐神火之迦具土神を斬り殺す時に用いた剣。
長さが十掴みあるので、十拳剣と記述されている場面もある。
剣としてだけではなく神としての記述もあり、
天の安の河の上流の天の岩屋にいる建御雷之男神の父とされ、
国譲りの折には、天若日子に続いて派遣される神に推薦されている。

参考
「古事記」倉野憲司:校注 岩波文庫