大宜都比売神

おおげつひめのかみ
大気都比賣神とも。
食物を司る女神。
神産みの時、生まれた神。
高天原から追放された須佐之男命に食物を求められ、食べ物を用意して渡そうとした。
しかし、彼女は鼻口や尻から様々な食べ物を出していた様子を須佐之男命に見られ、
汚らわしい物を渡されることを怒った須佐之男命に殺された。
殺された後、彼女の頭からは蚕、目からは稲、耳からは粟、鼻からは小豆、陰部からは麦、尻からは大豆が出来た。
古事記では殺されたという記述の後に、羽山戸神の妻となり、 若山咋神若年神若沙那賣神彌豆麻岐神夏高津日神夏之賣神秋毘賣神久久年神久久紀若室葛根神を産むとある。

参考
「古事記」倉野憲司:校注 岩波文庫