ディオニュソス

Dionysos
プレオーン[満ち溢れる者]、プロトリュガイオス[葡萄収穫の主]、スタピュリーテース[房の守り神]、オンパキテース[若葡萄の神]の別名も。
ゼウスとセメレの子。
ミノスの娘アリアドネを妻とする。
母セメレが彼を妊娠している時、
嫉妬したヘラの策により体を焼かれてしまい、胎児だったディオニュソスはゼウスの太ももに縫いこまれ、
その後縫い目を解かれてゼウスの太ももから生まれた。
ヘラの目を欺くために各地を転々とし、鹿に転じて後にヒュアデスと呼ばれるニンフたちに育てられる。
ブドウの木を発見し、カリュドーン王オイネウスに初めてブドウの木を授けている。

参考
ヘシオドス「神統記」廣川洋一:訳 岩波文庫
アポロドーロス「ギリシア神話」高津春繁:訳 岩波文庫
アイリアノス「ギリシア奇談集」松平千秋・中務哲郎:訳 岩波文庫