カリアッハ・ヴェーラ

Cailleach Bheur
スコットランドの青い顔をした冬の妖精。
一本の杖を持っており、晩秋の木々に触れると木の葉が全部落ちるという。
冬の間はずっと丘陵地帯を彷徨い、自分の死は化にある野生のシカの番をしている。
五月祭の前夜、その杖をヒイラギの木の下に投げ込み立石に変身し、ハロウィーンには再び命を取り戻す。
まっくらアニスなどよく似た存在が多く見受けられ、かつては自然の女神であったらしい。

出典
キャサリン・ブリックス「妖精Who's Who」井村君江:訳 ちくま文庫