エインセル

Ainsel
イングランド北部からイギリス各地に伝わった妖精。
ある男の子が夜更かしして、暖炉のそばで遊んでいると煙突から可愛らしい小さな妖精の少女が降りてきた。
少女は「エインセル」と名乗り、少年も「ぼくのエインセル(自分ということ)」と名乗り、一緒に遊び始めたが、
火が消えないようにと男の子が火をかき混ぜた時、誤ってエインセルをやけどさせてしまった。
エインセルが悲鳴を上げると、彼女の母親が現れたが、
「エインセル」と名乗っていたおかげで少年は妖精の復讐を避けることができた。

参考
キャサリン・ブリックス「妖精Who's Who」井村君江:訳 ちくま文庫